ヨシダのドイツ日記

ドイツサッカー留学・ケルン体育大学の情報や私の考え方について書いています。

Jリーグの現状とイニエスタ獲得が神戸にもたらすもの

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Photo : Getty images

 

Guten Tag!!みなさん、こんにちは。

 

イニエスタの神戸加入が決定しましたね。

日本人の僕としてはめちゃくちゃ嬉しいです。

日本はさぞ盛り上がっていることでしょう。

私が生活するドイツでもニュースで扱っていたり、電車の中でヴィッセル神戸の名前が聞こえて来るなど、やっぱりイニエスタはすごいんだなと実感しております。

 

イニエスタの神戸移籍を受けて、

・Jリーグの現状

・イニエスタが神戸にもたらすこと

の2点について考えてみたので、今回はそれらについてまとめていきたいと思います。

 

 

1. Jリーグの現状

1-1. Jリーグの年俸と比べると…

イニエスタの年俸は推定32億5千万円と言われています。

莫大な金額すぎて全く想像できないので、Jリーグのクラブ別年俸ランキングと比較してみましょう。

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イニエスタの獲得前、神戸はすでにJ1トップの合計年俸でしたが、イニエスタにはこれまでの合計年俸の2倍近い額を支払うことになります。

言い換えれば、イニエスタの年俸は、神戸の全選手の年俸2年分ということになります。

 

また、これはあくまで参考ですが、J1の選手の平均年俸は2661万円と言われているので、イニエスタの年俸はJリーガー約122人分に相当すると考えられます。

 

もう、すごいとしか言いようがありません。笑

 

1-2. 海外のスタンダードは??

確かに破格な年俸ですが、Jリーグだからこそ、これが浮き彫りになるということも言えます。

先ほども書いたように、J1の選手の平均年俸は2661万円、J2では400万強と言われていますが、これは海外リーグの足元にも及びません。

 

海外主要リーグの平均年俸は以下の通りです。

 

・プレミアリーグ(イングランド):約3億8300万円

・リーガエスパニョーラ(スペイン):約2億4300万円

・セリエA(イタリア):約1億9200万円

・ブンデスリーガ(ドイツ):約1億8100万円

・リーグアン(フランス):1億3700万円

 

また、私が生活するドイツのサッカーリーグの平均年俸について詳しく見ていくと、このような感じです。

 

・Bundesliga(1部):約1億8100万円

・2.Bundesuliga(2部):約5500万

・3.Liga(3部):約1400万

 

一応言っておきますが、これらの金額は平均です。

 

プレミアリーグの平均年俸に関しては、J1の14倍以上に及びます。ドイツの2部リーグでさえも、J1の2倍以上の平均年俸です。

 

これを見るとその差は歴然で、Jリーグ市場がいかに小さいものかよく分かります。

 

特にJ2の平均年俸が400万強というのはかなり深刻です。

選手が首を切られた時にかなり苦しい状況に陥ったり、J2の選手でもアルバイトをしているという話を耳にしたりします。(本当かどうかは分かりませんが…)

こんな状況では、サッカーどころではありませんし、日本サッカーの発展など見込めないと思います。これは早急に改善する必要があると思います。

 

これがJリーグの現状です。

この差を縮めていくことで日本サッカーが発展するのか、日本サッカーが発展することでこの差が縮まるのか、その因果関係はどちらか分かりませんが、いずれにしても、この差を縮めるということは、日本サッカー発展におけるひとつの指標になると私は思います。

 

2. イニエスタ獲得が神戸にもたらすもの

2-1. チーム力アップ

みなさんご存知のように、イニエスタは世界トップクラスの選手なので、プレー面でチームに良い影響を与えるということは想像に難くありません。

 

2-2. 莫大な宣伝効果

最初にも書きましたが、イニエスタ移籍のニュースはここドイツでも大きな話題となっています。

特に、私が住んでいるケルンはポドルスキの故郷でもあるというのも相まって、ヴィッセル神戸の認知度は相当高いです。

 

また、このニュースはイニエスタの母国スペインではもちろん、世界中で大きく報道されているはずです。

これによる宣伝効果は莫大です。

 

Jリーグチームの認知度は、世界ではまだまだ低いですが、このニュースでヴィッセル神戸の認知度は一気に跳ね上がったと思います。

 

2-3. 莫大な経済効果

イニエスタの加入で、ヴィッセル神戸のファンはかなり増えると思いますし、試合の観客動員数も増えるでしょう。さらに、国外のファンも獲得できるかもしれません。

 

また、イニエスタを観に、国内はもちろん海外からも訪れる人がいるかもしれません。それは地域の活性化につながり、さらにそのことは新規スポンサーの獲得にもつながります。

 

ポドルスキが在籍していることもあり、ケルンのasicsショップにはすでにヴィッセル神戸のユニフォームやグッズが販売されていますが、そういったグッズ類の売り上げにも大きく貢献するでしょう。

 

こうして考えてみると、イニエスタの加入によってもたらされる経済効果は計り知れません。

 

2-4. 日本サッカー界への影響

イニエスタの加入は、ヴィッセル神戸だけに留まらず、日本のサッカー界にも影響を与えてくれると私は期待しています。

 

今回の移籍ですでに、Jリーグの認知度、期待度はかなり高まったと思いますし、メディアがイニエスタやサッカーをたくさん取り上げることによって、世間のサッカーへの関心が高まります。

それによってサッカーをやりたい子供が増えてくれば、JFA(日本サッカー協会)が掲げるグラスルーツにも結びついていきます。

 

また、Jリーグの現状として先ほども書きましたが、今回の移籍がキッカケとなり、Jリーガーの年俸が引き上げられていけば、日本サッカーは益々発展していくと思います。

 

 

〜まとめ〜

イニエスタの神戸加入は、サッカー界でとても大きなニュースとなりました。

今から、イニエスタがJリーグでどんなプレーを見せてくれるのか非常に楽しみです。

 

今回の”イニエスタの神戸加入”がきっかけとなり、Jリーグの市場拡大や日本サッカーの発展が加速化するといいですね。いや、しなければなりません。

 

イニエスタの神戸移籍から学んだことがたくさんあるので、また更新したいと思います。

 

 

それでは、さようなら。Tschüs!!