ヨシダのドイツ日記

ドイツサッカー留学・ケルン体育大学の情報や私の考え方について書いています。

日本にいながら海外の大学に留学できる時代になりました。

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Guten Tag!! みなさん、こんにちは。

 

もう少しで2020年が終わろうとしていますが、相変わらずコロナは猛威を振るっており、様々なところで影響が出て、これから色々な変革が求められていると感じる今日この頃です。

 

海外留学に関しても、コロナの影響を受け、今後大きな変化が見られるかもしれません。

実際に私は、今年の11月からケルン体育大学の大学院で学んでいますが、まだ一度も大学には行っていません。出願からオリエンテーション、授業やテストなど、全てがオンライン上で行われています。なので、大学院の授業だけを考えれば、正直もうドイツにいる必要はないことになります。実際に私の周りでも、日本に一時帰国をして、日本で講義を受けているという友達もいます。

 

正直、こうなるとは全く思っていなかったので、かなり戸惑いや苦労がありますが、今回は、オンライン授業の現状やメリット・デメリット、今後の展望などについてお話しできればと思います。

今後、海外留学などに興味がある人がいれば、ぜひ参考にしてみてください。

 

オンライン授業の現状

では、まず最初にオンライン授業の現状についてお話しします。

授業はオンライン上でミーティングができるアプリを使って行われています。日本でもzoomなどのアプリが多く使われていたようなので、みなさんも容易に想像できるのではないでしょうか。

 

講義の形態は様々で、教授が画面を共有しながら行う講義もあれば、少人数グループでのグループワークを行う場合もありますし、教授が実際に実験を行なっている様子をビデオで見ながら、データを計算したりする講義もあります。

プレゼンや発表なども、もちろんオンラインで行われます。

 

教授によっては、ネット通信の関係でカメラをオフにするように言われ、受講者の顔がお互いに見れないということも結構あります。

正直、違和感がかなりありますが、こればっかりは慣れていくしかないと思っています。

 

オンライン授業のメリット・デメリット

では、次にオンライン授業のメリット・デメリットについてお話しします。

これに関しては、人によって見解が違うと思いますが、私が実際に授業を受けて感じたことをお伝えします。

オンライン授業のメリット

どこからでも授業が受けられる

正直言って、個人的にはあまりメリットが思い浮かばないのですが、どこからでも授業が受けられるというのは、大きなメリットかと思います。

冒頭でも少し触れましたが、世界中どこからでも、ネット環境さえあれば、授業が受けられます。これは、今後かなり変わってくる点なのかなと感じています。

そして、わざわざ大学に行く必要がなく、家で授業を受けることができるので、通学時間などを考えると、自分の時間をかなり確保することができます。

授業を見返すことができる

授業を録画して、見返すことができるというのもオンライン授業のメリットでしょう。

特に自分のように、外国語で授業を受けている学生にとっては、結構助かります。

ケルン体育大学ではライブで講義が行われていますが、大学によっては、あらかじめ講義が録画されており、それを個人個人が見るといったスタイルをあるようです。

 

オンライン授業のデメリット

学びが少ない

もちろん、オンラインでも問題ないという人もいると思いますが、私はオンライン授業が苦手ので、かなり苦戦しています。

家でパソコンと向き合って授業を受けているのですが、どうも集中力が続きません。

個人的には、実際に学校で授業を受けるのと家で受けるのとでは、頭に入ってくる量に雲泥の差があるように感じます。

 発言するのが難しい

そもそも、語学的な要因も大きいですが、オンラインだとさらに、質問や発言をするのが難しいと感じています。特に受講者の顔が見えない状況だと、相手が理解しているのかどうかもわからないし、こちらもうなずいたり、表情などで意思を伝えることができません。そういった状況だと、どうしても発言するのを躊躇ってしまいます。

また、発言するタイミングも難しいです。オンラインでは、一人ずつしか発言できない上に、場の雰囲気を掴めないので、一瞬のタイミングを逃すと、なかなか発言できません。

自分の意見がまとまった時には、時すでに遅し。もう違うテーマに移っていて発言できないということがかなりあり、毎日打ちのめされています。笑

友達ができない

正直、今の自分にとってこれが一番辛い点です。

オンラインでの講義では、時間になったらオンライン上のミーティングルームに入って、終わったら、抜けるという繰り返しです。

もちろん授業内で話す機会はありますが、話すのはその授業に関することのみ。なので私たちはみんな、それぞれが何をしていてどういう人なのかわからないまま、大学院生活を送っています。

ドイツ語が完璧ではない私にとって、普段のコミュニケーションで人間関係を作れないことはかなり苦しいですし、わからない時に助けてくれる親しい仲間もできません。

正直、新しい交友関係を作りたいというのも、大学院に入学した理由の一つだったので、この状況は期待していたものとかなり違うと感じています。

実習系の授業ができない

私の専攻する学科では、実習系の授業があり、そこでは実際に自分たちで実験を行ったり、データの計測をしたりする予定でしたが、大学に行くことができないので、実習系の授業はできていない現状です。

それらの授業は講義形式に置き換えられたり、教授が実験を行っているのをビデオで見たりという風に対応されていますが、やはり、ただ見るのと実際にやるのとでは全然違うので、そこは非常に残念な部分です。

 

今後の展望

現在は、コロナの関係で仕方なく、このような授業体系が取られていますが、どんどんオンラインの体制が整えられてきて、これが価値があると判断されれば、コロナが収まった後も、オンラインのみで海外の大学や大学院に入学し、卒業できるという時代もくるのではないかと私は思います。

それに対して、様々な議論がされると思いますし、私も意見がありますが、可能性が広がるという面に関しては、ポシティブに捉えても良いのかなと思います。

ただ、私の考えるメリット・デメリットの比率を見てもらえばわかるように、私は現在のオンライン授業にあまりポシティブな印象は抱いていません。

しかし、コロナが猛威を振るっている以上、どうすることもできないので、なるべく早く適応し、新たな解決策や改善策を見出して行ければと思います。

 

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。何か質問やご意見等がございましたら、コメント欄にお書きいただければと思います。

みなさん、お体には気をつけて、みんなでこのコロナを乗り越えていきましょう。

 

それでは、また。Tschüss!!